京都府八幡市のぶどうの木保育園は社会福祉法人イエス団の運営する児童福祉のための施設です。
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私たちは賀川豊彦献身90年にあたりここに憲章を定める。
賀川豊彦は1909年2月24日に当時の社会矛盾からくる社会悪とたたかい、最微者（いと小さき者）に仕えるために事業をおこし、多くの賛同者にまもられ今日に至った。そこで21世紀を生きる私たちイエス団に連なる一同は、イエス・キリストの贖罪愛に触れ、それを実践することを終生貫き通した。賀川豊彦の精神を引き継ぐものである。
一、私たちは、賀川豊彦が実践したsettler（地域に生きる人々と共に歩む者）の精神を引き継ぐ。
一、私たちは、自立と相互扶助を目指した開拓的・実験的事業の精神を引き継ぐ。
一、私たちは、地域を越え、国境を越えて共に生きる平和な世界の実現に務めた精神を引き継ぐ。
わたしたちイエス団の実践は、1909年12月24日の賀川豊彦の献身に始まる。
そして、イエスの愛に倣い、互いに支えあい、社会悪とたたかい、新しい社会を目指して、多くの協働者とともに今日まで歩み続けてきた。この歴史を検証し、働きを引き継ぎ、今、わたしたちイエスに倣って生きる。
当保育園は社会福祉法人イエス団の運営する児童福祉のための施設です。人間形成の最も大切な時期に、1日の大半を当保育園で過ごす乳幼児が、心身とも健やかに明るく今を生き、望ましい未来を創り出す力の基礎を育てることができるように、援助することを保育の目標にしています。当園ではイエス団創始者の賀川豊彦の精神をひきつぎ、いと小さき者の生命と心を大切にするキリスト教精神を根底として、目標に向かって保育していきたいと思います。
キリスト教保育により、子ども、保護者、保育者が共に生き共に育ち、心身ともにバランスのとれた人間形成をめざしています。そのために、ゆったりくつろげる雰囲気の中で思いきり遊び込み、楽しんで食べてぐっすり眠れる環境を用意しています。
子どもがその子らしく豊かに育つために大切にしている時間に「礼拝」があります。1対1での関わりがとても大切な時期から年齢を追って言葉かけやまなざし、触れ合うしぐさのすべてを通して「祈る心」「神さまへ向かう心」を育てていきたいと思います。礼拝の中で生命の尊さ、平和について共に考え育ちあっていきたいと思います。活動的な時間の多い保育園生活の中で静かな祈りのひとときは心のやすらぎ、いつも見守ってくださる神さまのことを感じるときでもあります。
0歳から一貫して四季を通して自然の中で豊かな感性を育み、遊びを創り出せる子どもに育って欲しいと願って散歩に出かけています。そこで生き物に出会ったり自然物に触れたり、地域の人達との出会いも生まれます。さらに場所や経験を広げる為に、弁当を持って園のバスで遠足にも出かけます。保育園から出て様々な自然と出会い、物を見たり、感じたり、触れたりしながら新鮮な驚きや感動を数多く経験し感性を育みながら心身を鍛えていきます。
子どもたちはありのままの姿を受け止められ、認められていく中で心（情緒）が安定し、表現する基礎が育ちます。0歳から砂や水に触れ、泥んこ、ぬたくりの感覚遊びを積み重ね、絵を描いたり、ものを創ったりしていきます。歌を歌ったり、リズム遊びや劇遊び、絵本を通してことばに親しみ、会話の楽しみを味わっていきます。そんな生活や遊びの中でその子らしい表現をし、それぞれの表現の違いに気づき、認め合い刺激しあって、より良い表現へとつなげていきたいと思います。
昼食やおやつは四季折々の食材やできるだけ体に良い食材を用いて、毎日給食室で作っています。子どもの発達に応じて離乳食から幼児食まで、野菜・肉・魚・海藻・豆腐などの食材を用い200種類以上のメニューがあります。保育の中でも1歳児からクッキングを楽しみ、自分たちで作って食べる喜びを感じています。家庭的な雰囲気をつくり、会話を楽しんで食べると食欲も増してきます。バランスのとれた身体をつくり、食べる事が大好きな子どもに育ってほしいと願っています。
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